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お金を知る技術 殖やす技術 「貯蓄から投資」にだまされるな/小宮 一慶 (朝日新書 126)

お金を知る技術 殖やす技術 「貯蓄から投資」にだまされるな (朝日新書 126) お金を知る技術 殖やす技術 「貯蓄から投資」にだまされるな (朝日新書 126)
小宮 一慶 

朝日新聞出版 2008-08-08
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1.金融を知ること。つまり、経済や金融の簡単な仕組みとルールを知ること
2.預金や株式、投資信託、住宅ローンなどの金融商品の状況に応じた活用方法を知ること。

「ベーシックな知識」というのは、預金から外貨預金、投資信託、外国為替証拠金取引(FX)に至るまで、商品内容やそれぞれが持つリスクはもちろんのこと、それらの商品の価格や金利が基本的にどういうメカニズムで変動するかといったことまで含みます。

金融商品の配分の見直し(リバランス)のポイント
リバランスは、景気の変わり目に行うのが正解です。
インフレ:株式+商品(コモディティ)
デフレ :株式+預金・国債・債券
* 株式・商品には、それらを中心に運用する投資信託を含む
* 株式にはインデックス投信(株価指数と連動)を含む

一般的には、短期的には高金利通貨が買われやすく、また、ファンダメンタルズ(経済的な基礎力)の高い国の通貨や株式が買われやすいといえます。また、金利についてはインフレ率の高い国の金利が高くなります。

「守るお金」と「攻めるお金」の運用法
■金融資産
|_守るお金:一定の生活水準やライフスタイルを維持するためのお金。
|   |_教育費
|   |_住宅購入の頭金–確定利回り商品で運用
|   ※リスクをとらない
|
|_攻めるお金:余裕資金。資金的余裕あるいは時間的余裕が必要。
|___リスクが苦手な人の資金
| |_配当・利子狙いの資金 –配当の高い株式/分配の良い投信/利回りの良いREIT
|  ※キャッシュフローを狙う
|
|___
|___長期的な資金
|_リタイア後のゆとり資金–株式/投資信託(一部コモディティも可)
※元本の上昇を狙う
※リスクを取りすぎない

「低リスク・高リターン」の商品は存在しない

ファイナンスの大原則は、「高いリターンを望むなら、それに応じた高いリスクを取らなければならない」ということです。ですから、資金的、時間的に余裕のない場合には、リスクを取らないほうがよいということになります。

「ある一定水準の生活やライフスタイルを維持するために必要なお金(「守るお金」)と、ある程度の余裕資金で「より豊かに暮らす可能性を追求するために運用できるお金(「攻めるお金」)では、運用の仕方が根本的に異なります。それに、運用にあてられる期間の長さや年齢によってもリスクをとれる許容度がちがってきます。

日本の富裕層(金融資産を1億円以上持っている家庭)は、約1.8%(50軒に1軒程度)。
5億円以上の金融資産を保有する「超富裕層」は、0.1%(1000軒に1軒程度)。
5000万円以上の「準富裕層」は、5.7%、
3000万円~5000万円までの「アッパーマス層」は、14.3%、
78.2%が3000万円以下の「マス層」

日本人もアメリカ人と同様に株式で運用しているが、実際に株式を多く保有しているのが、米国では断然富裕層、日本では米国とは違い下位層が相対的に株式を保有している。

皆さん一人ひとりの、現在の年齢や家族構成などの「ライフステージ」とともに、収入、支出の状況をまずしっかりと把握しない限り、「最適な」資産運用や調達の方法を決められないのです。

「ダウンサイドリスク」(最大限の損失)も考えておかなければなりません。

目標を持って達成しようと思っていると、結構貯まるものです。計画性がなければ貯まるお金も貯まりません。少し無理をしてでも貯めていくことが大切です。
「散歩のついでに富士山に登った人はいない」

人生にはどうしても必要なお金と、余ったお金があります。それも分類して考える必要があります。今必要なお金と、将来必要なお金、今余っているお金と、将来も余っているお金です。

大原則
(1)自分の年齢や収入を考えて、将来リカバリーできる可能性があるくらいの期間が残されていれば、投資に少々のリスクは許容できる。
(2-1)5年などといった期間でリカバリーするのが難しく、かつ、将来確実に必要なお金は確実な運用をする。
(2-2)期間が短くても余ったお金は自分のリスク選考に合わせてリスクを取る。

「攻めるお金」が多ければ多いほど、そして投資開始が早ければ早いほど、お金を殖やすチャンスは大きくなります。

■投資判断の考え方
投資資金
|_守るお金
|   |_安全商品(預金・国債・MMFなど)
|
|_攻めるお金
|___初心者:分散投資(リスク低めの投信中心)
|___中級者:分散投資(リスク高めの投信含む)
|___上級者:個別株式への投資+資産の分散
|
|___キャッシュフロー重視:高利回り・高分配商品(高配当株式・高分配投資信託など)

金融の世界では、リスクとはリターンのばらつきを言います。

「72の法則」というものもあります。これは「複利で運用した場合、72を利回りで割った年数で資産が倍増する」というものです。

本当に高いリターンを得られるのは、「会社の目利き」になって、将来的にも伸びていくと思われる会社の株式に長期的に投資することです。

大切なのは、インフレ率(物価上昇率)と金利(表面金利)の関係です。

表面金利と実質金利
表面金利:実際の金利。銀行窓口などで「年率○%」と提示されている金利。
実質金利:(インフレの場合) 表面金利 - インフレ率
(デフレの場合 ) 表面金利 + デフレ率
※金利を考えるときは、実質金利で考えること

「利率」は、国債を発行したときに額面に対して支払われるのが決まっている金利の額をいいます。一方、「利回り」は、その時々のリターンを表します。

預金という金融商品のメリット・デメリット
1.元本割れのリスクがない
2.決済の利便性(普通預金ならいつでも引き出せます。定期預金も決まった期日になれば自由に引き出せます)
3.投信や株式売買と違い預金をするのに手数料がかからない(これは、運用実績やリバランスのさいに大きな違いとなることがあります)

投資信託
1.販売手数料:投信の基準価格に対し、1~3%程度かかるのが普通です。
2.信託報酬:
「アクティブ型」といって、投資銘柄をファンドマネージャーが選ぶタイプの投信なら年率1.5%程度が相場
「パッシブ型」投信では、年率0.6%~0.8程度が相場です。
分散投資する「バランス型」では、1~1.5%程度に設定しているところが多いですね。
3.信託財産留保額:売却時にかかるもので、通常は0.1~0.2%程度です。かからないものもあります。

「良い投信」「悪い投信」の見分け方
運用実績を調べます。過去3年間くらいを見ればよいでしょう。
預けられている純資産額が増加しているかどうかも大切です。人気がある投信は、純資産総額が増えているはずです。

株式の時価総額 + ネット負債 = EBITDA × X倍
* 5倍程度なら十分。7倍なら何とかなるかもしれないレベル。それ以上は高い。
EBITDA × X倍 - ネット負債 = 株式の時価総額
* 株式数で割ると買おうとする株価が算定できる

自己資本比率 = 純資産 ÷ 総資産
* 20%以下なら避けた方が無難(業種にもよる)
流動比率 = 流動資産 ÷ 流動負債
* 100%以上は必要(業種にもよる)

株式で長期的に資産を殖やすなら、
1.余裕のある資金(=「攻めるお金」)で、
2.長期保有を前提として、
3.自分が気に入った優良企業の株を、
4.全体の地合いが押して(下げて)根源的価値以下になったときに買うのが鉄則です。

■老齢基礎年金額の目安
2万円×○○(支払った年数)÷12=△△円(*1)

■老齢厚生年金額の目安
平均年収○○百万円(*2)×5481×□□(厚生年金の加入年数)÷12=△△円(*1)

*1:月々もらえる年金
*2:30代後半くらいの年収が目安

■日本経済新聞
・国内企業物価指数
・消費者物価指数
・輸入物価指数
・コール翌日物金利

■投信スーパーセンター
http://www.toushin-sc.com/

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ぴろきち

ぴろきちです。大阪生まれで大阪育ち。関西人らしくないと薄々感じてましたが、どうやら血は大阪人じゃないようです。環境で大阪人になってもよさそうなのにね。 世界遺産めぐりが好きで特に遺跡に興味があります。他には神社や寺めぐりをして、御朱印集めをはじめてまもない状態。自分のルーツ・人のルーツをたどることが好きで、家系図づくりをしていますが、4世代より前へなかなか進めずにいます。肌が弱いので、タバコの煙が苦手。お酒もほぼ飲みません。 食べ過ぎたりもしたけれど、ぴろきちは元気です。

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