子育ては親育て

大人になるあなたへ ~産まれた日のお話

今から3-4年を振り返って記録しておきます。
記憶違いやあいまいなところもあるけど、断定して書くことにする。

前回までのお話1:大人になるあなたへ ~産まれる前のお話

 

朝5時前だったかな。

早朝、ヨメに起こされる。

 

「破水したので大きなタオル持ってきて」

飛び起きてバスタオルを持ってきて渡して、そのまますぐに布団で二度寝しようとした・・・ところ、

「なんで寝てるん、病院行くねんで」

 

何を言ってるのか意味がわからなかったが、とりあえず出かける準備を急いですることに。
しばらくして意味がわかった・・・。
どうやら今日これから産まれてくるようなのだ。
「破水=生まれる」の意味なのだ。
予定日まであと10日ほどあったような気がするが、せっかちな性格なのはボクだけじゃないんだね。

 

行く途中の車内、話しかける空気ではない。
ヨメはとても苦しそうだ。
何でなのかはわからないけど大変そうだ。
そしてボクはこう考えていた。

「(あー、ビデオカメラ持ってくるの忘れたなー!けど言う空気じゃないし、取りに帰る状況じゃないよな)」

 

 

病院に着いたのは、朝6時頃だったかな。
車を横付けできる表口は開いてないので、裏口へまわる。がこれがけっこう歩く。
普段だったら何でもない距離だけど、この日だけは違う。
とにかくヨメはヨチヨチ歩きだ。
記憶なので不確かだけど、小雨だったような気が・・・。

 

 

手続きを済ませて、陣痛室へ。
もう1人妊婦さんがおられるようで、カーテンで仕切られた先から「うーん、うーん」と聞こえてくる。
ヨメも目の前で同じような状況だ。
腰をテニスボールのようなものでマッサージするといいらしいが、そのグッズはもちろん忘れてきているボク。
ここでも話しかけると叱られそうだったので、なるべく静かにしておくことにする。
写真を撮りたいと思っていたが、先に叱られたのでやめることにした。

 

順番を抜かして、ウチが先に呼ばれた。
あらかじめ立ち会いはしないことに決めていたので、ボクは別室へ。。。

 

小さな待合室。だれもいない。
だれかに話しかけることもできないし、ヨメの状況もわからない位置なので、ポツンって状態だった。
とりあえず平静を装っているようにTwitterでつぶやくなどしつつ、iPhoneを触ったりして、どれくらい待つものなのかネットで調べてみたところ・・・

「なに!?」

「初産だと、12~24時間!?」

「今からそんなに待つの?この状況で?」

「っていうか、産むのにそんなに時間かかんの?ヨメ、大丈夫なの?」

とひとりポツンの待合室でビクビクした。

 

そんな中、ボクが考えていたことといえば・・・
「ビデオカメラ、今のうちに取りに帰れないかな・・・」
「でも・・・取りに帰ったら、その間に絶対産まれるんだろうな・・・、そういう星の下に生まれたもんな」
と葛藤していました。

 

しばらくすると、インターホンが鳴りました。

「ぴろきちさん、陣痛室までお越しください」

行ってみたら、産まれてました・・・はやっっっ!!!

時計をみると、8:30頃。

 

破水から3.5時間、病院についてからだと2.5時間で産まれました。
ネットの情報が、これほどあてにならないと思ったことはないですね。
さあ、どんなのが生まれてきたんだろう!と思って行ってみると、ヨメだけが寝てました。

「(子どもに何かあったのかな・・・!?)」

すると、ぐったりして野菜ジュースを飲むヨメから

「ついてたで」

「えっ?」

「男の子やったと思う」

この時代にありえないよ・・・。
予定より10日ほど早く生まれた。これはアリでしょう。
女の子の予定が、生まれたら男の子でした。いやいやいやいや。

しばらくしたら、ここに連れてきてもらえるんだろうと待っていたのですが、10分、20分、30分・・・60分・・・。
やっと看護師さんが来られて、ヨメを安静にするための部屋に移動することに。

「(あれ?赤ちゃんはどうなったの?)」

 

荷物持ちして、ヨメの部屋へ。
この大部屋に新生児を連れてくるわけないので、どうしたものかなーとソワソワしていました。
何度ヨメと話しても、「男の子だったはず」というので、確かめに行くことにしました。

 

ヨメはお疲れで安静だから、1人で行く。
こういうの苦手だし、不安いっぱい。
重要なことだし、早く確認して、はっきりしておかなきゃ。

 

フロア内の離れたところに新生児室があって、そこは両親だけが入れます。
恐る恐るボク1人で入りまして、注意説明を受けて、子どもに対面することに。
男か女かをとにかく確かめたかったのですが、何も言わないうちに看護師さんが裸にしてくれて、

「元気な男の子ですよ~、ほら~?」

って見せてくれました。

「(ホンマや!付いてるで!)」

首がなんとか言われたけど、抱っこの仕方わからんし!緊張して変な汗かいた!

 

ちょっとだけ抱っこして、早々にその場を後にして、ヨメの元へ。

「ホンマや、男の子やったわ!!!」

 

入院と安静生活だったので、まともな準備はできてなかったけど、その中でも「女の子」が産まれてくる準備をしていたのになあ。
なので、これまた一大事。

ボクが気にしたのは、とりあえず名前。とにかく名前。
女の子の名前しか考えてなかったよ。。。
名前を考えるのに1ヶ月以上かけた気がするよ。

 

夕方になって、少しマシになったヨメと子どもを見に行きました。
父親になったとか、生まれた感動とか、特になかったです。

 

ひとりで家に帰って、すぐに命名の書籍を買い直しました。
申請手続きの期限まで、生後10日間だったかな。
本当に頭が悪いですが、「まるまる10日間かけて、1番いい名前をつけるぞ!」と思ってました。
でほぼその通りに実行して、名前をつけました。
オシゴトとかどうしてたんだろう。

 

でもでも、ボクとしては、
「産まれてくるのが女の子」に違和感を感じていたので、
男の子だったのは、めずらしく直感がアタリましたね。うれしかったです。

名前考えるのはどうも好きなようで、1回で2度考えることになったのも、あのときは大変だったけど、今になって思えば楽しかった。

 

そして、短すぎない?と感じるような母子の産後入院生活。
たったの5日ほどで母子ともに退院し、自宅での無知な3人での暮らしがはじまるのでした。

  • この記事を書いた人

ぴろきち

ぴろきちです。大阪生まれで大阪育ち。関西人らしくないと薄々感じてましたが、どうやら血は大阪人じゃないようです。環境で大阪人になってもよさそうなのにね。 世界遺産めぐりが好きで特に遺跡に興味があります。他には神社や寺めぐりをして、御朱印集めをはじめてまもない状態。自分のルーツ・人のルーツをたどることが好きで、家系図づくりをしていますが、4世代より前へなかなか進めずにいます。肌が弱いので、タバコの煙が苦手。お酒もほぼ飲みません。 食べ過ぎたりもしたけれど、ぴろきちは元気です。

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