この言葉の意味は「価値が同じものを、交換する」。
前から知っていたコトバではあったけど、深く考えるようになったのはこのマンガですね、「鋼の錬金術師」。終盤はちょっと・・・だったけど、全体的な評価は最高クラスで、多くの人にオススメしたいマンガです。時代の流れに反して、短いほうですし。全27巻です。完全版が出るそうなので、それを買えば巻はもっと少ないです。
すっごく深いテーマだな、って思いながら読んでました。(つづきは、ネタバレ含みます)
「鋼の錬金術師」の中で、何度も等価交換が出てきます。ストーリーをおおざっぱにいうと、錬金術を使うには何かを提供しなきゃいけない。それが原則で、いいものチームは等価交換しながら錬金術を使う。わるいものチームは、等価交換しないで錬金術を使うっていう話で、さて、行き着く先はどこになるのやら!?っていうマンガです。
読み始めたときから、気になることがあったんですが、長い連載年月をかけて読み終わった頃に、何が気になったのか、わかってきたんです。
要するに、「何かを得れば何かを失う」。
「何かを得るために、だれが何を失うんだ?」ってことですね。自分が何かを得るために、だれかが大切な何かを失っていないだろうか・・・。
「何かを得れば何かを失う」
この「失う」ものが、本当はいらないものだったりしないだろうか?いらないものがなくなって、欲しいものが手に入るって・・・得るだけってこと?
「何かを得れば何かを失う」
この「失う」ものが、本当はなくならないものだったりしないだろうか?アイデアとか?
自分の人生において、等価交換ばかりをしていないか、気になりながら読んだわけでした。これは本当に奥が深いです。